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馬上の男 (1951) MAN IN THE SADDLE [西部劇]

監督:アンドレ・ド・トス 原作:アーネスト・ヘイコックス
撮影:チャールズ・ロートン・Jr 音楽:ジョージ・ダニング
Man In The Saddle 2.JPG
出演 ランドルフ・スコット / オーウェン・ベネット(小牧場主で風来坊)
ジョーン・レスリー / ローリー(オーウェンの元恋人だが、アイシャムと結婚する)
エレン・ドリュー / ナン(ローリーの友人、女牧場主でもある)
アレクサンダー・ノックス  / アイシャム(金持ちで、付近一帯の牧場を買収しようとしている)
リチャード・ローバー / ダッチャー(アイシャムに雇われたガンマン)
ジョン・ラッセル / ヒュー(ナンに横恋慕しているカウボーイ、アイシャムの手下)
アルフォンソ・ベドヤ / チャーリー(オーウェンの仲間)
キャメロン・ミッチェル / ジョージ(オーウェンの仲間)
***
とても、ヘンな西部劇
まず、カップルが不釣り合い
ランドルフ・スコットは53歳、ジョーン・レスリーは26歳。
準ヒロイン格のエレン・ドリューでも35歳。
スコットは、西部劇のベテラン俳優なんだけど、
この映画では、酒焼けして表情が鈍い感じで
恋人がいるってのはムリだなあ

で、画像が変。暗いシーンが多い。
出だしからうす暗い夜のシーンで、テレビが壊れたかと思った
だいたい夜のシーンが多く、さらには灯りを消すシーンが多い。何で?

そもそも、ストーリーがよれてる、っていうか、行き当たりばったり
オーウェンはローリーに未練があるのか無いのか、
心が揺れているのではなく、脚本がブレてる
ナンの方に気持ちが移っていくわけだけど、きっかけや
いつからなのかが 分からない
ラスボスの筈のアイシャムを、中ボスの筈のダッチャーが、あっさりと射殺してしまうのも
理由が分からない。
原作があるのが信じられない
ヘイコックスは、駅馬車の原作者で、ほかにも西部劇を手掛けてるんだけどね

中盤の格闘シーンも変
オーウェンとヒューのガケ地での格闘なんだけど
殴り合いというより、背負い投げの打ち合いで、
柔道の試合みたいで珍しい
さらには、準ヒロインのナンが、争いをやめさせようとして
二人を追ううちに、ガケを滑落して転げ落ちるのも
女優を必要以上に酷使していて 珍しい

肝心のラストの決闘シーンも変
まず、暴風
おなじみタンブルウィード(丸まった枯草)が転げまわるのはいいんだけど
風が強すぎで、映画として煩わしい
先述のように、さっさとアイシャムが射殺されてしまい、
決闘の相手がダッチャーになるのは、その方が相手が強そうでいいんだけど
その割に、簡単にオーウェンが優勢になって
これもあっさりと決着してしまうのも変

監督のアンドレ・ド・トスは、ごく普通のプログラム・ピクチュアの作家かと
思っていたんだが
単なる失敗作なだけなのか




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