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ゴジラ-1.0 2023 GODZILLA MINUS ONE [日本の戦争もの]

監督脚本 山崎貴
***
ちゃんと作っている映画だし、
トータルでは良かったんだけど
山崎貴の脚本が甘いというか、ぬるいのが残念。
プロットが大嘘なんだから、その分、細部をきっちり作るんだよね普通は
「東宝怪獣まつり」じゃなく、大人向けなんでしょ?
高校生が書いたような幼稚な脚本だな
おそらく、ゼニカネや組織論がからむような社会人の経験が無いんだろうな
***
ゴジラさんが、首都東京を荒らしまわってるというのに、GHQや政府がほぼ出てこない
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で、民間主導で立ち向かう!
誰が仕切ってるのか、誰が金をつけるのか
GHQを書きたくないんだろうけど
昭和22年の日本で、GHQ抜きで何かやれたと思いますか?
それと、神木の役名が「敷島」というのは、無神経すぎる
この名前が何を意味するか、まさか知ってるよね山崎さん
田中とか鈴木で良かったんだよ
***
神木の人物造形も中途半端
①零戦が故障したフリをして、特攻から逃げたことを苦にしているのか
②オオト島でゴジラに襲われたときに、零戦の機銃を撃てなかったことを苦にしているのか
神木の口からは①で、悪夢の中身は②ですが、そうじゃなく、殺し合い自体がイヤだという造形にすべきだったんじゃないか
ただね、最後の最後に腹を決めて、
ゴジラの口の中をめがけて突進していくシーケンスは素晴らしい!
青木の人物造形も中途半端
役柄は特攻機の整備士なんだから
特攻隊員を次から次へと死に追いやった負い目はないのか
整備士仲間が死んだことだけを苦にしているのか
***
まあ、本格的人間ドラマを作る脚本力はないようですな
***
じゃあ、軍事オタクは満足したか?
震電は、やっぱり素晴らしかった
駆逐艦の活動も胸が躍った
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だけど、考証が甘い
ディテイルが甘いと、夢から覚めて白けてしまうんですよ
高雄は昭和21年にシンガポールで沈没してます
そうでなくとも、昭和22年に重巡洋艦が兵装し直せるわけないでしょ
百歩譲って、巡洋艦を出すなら鹿島だろうな
で、アメリカ海軍の監視のもと、旧海軍軍人が操艦する
とにかく、5分くらいは出してほしかった
駆逐艦4隻、雪風・響・夕風・欅は、
ゴジラが出た昭和22年5月時点の復員輸送船から選んでいるんだろうね
復員輸送船は、同年7月には賠償艦として連合国に引き渡されるので
5月という設定はよろし
とにかく、動かせる駆逐艦を呼び戻すシーケンスが欲しかった
シン・ゴジラのディテイルはちゃんとしてましたよ
ただ、夕風の船体に、ローマ字でYUUKAZE と書いてあったんだけど、ボクの幻覚?
戦時中なら艦首から「ユフカゼ」とカタカナで書いてあったはず
わざわざローマ字で書きなおすと思う?
そもそも、雪風と似た名前の艦を使う必要はないよね、同型艦の汐風でよかった
***
鉄道マニアの方は、どうでしたかね
***
神木が、掃海作業の仕事を始めてから暮らし向きが良くなって
家や浜辺の服が、だんだん良くなっていくのは微笑ましい
佐々木は演技過剰という評判だけど、そもそもあんな人じゃないの?
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明治天皇と日露大戦争 [日本の戦争もの]

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1957 新東宝
制作・原案:大蔵貢
原作・総監督:渡辺邦男
***
嵐寛寿郎 (明治天皇)、田崎潤 (東郷平八郎海軍大将) 、丹波哲郎 (島村速雄海軍少将)
宇津井健 (広瀬武夫海軍少佐)、
林寛 (乃木希典陸軍大将)、高島忠夫 (乃木保典陸軍歩兵少尉)、中山昭二 (伊地知幸介陸軍少将)
若山富三郎 (橘周太陸軍少佐)
天知茂 (代議士)
***
いやあ嵐先生は立派そのもので、
明治天皇をやれる人はこの人しかいないだろうなあと納得させられてしまった

日露戦争名場面集という感じの映画だけど
日本海海戦(思ったより特撮が良いものの)、東郷司令長官らが立っている場所が
三笠のどこらへんなのかが分からない(本当は、かなり高い所にいたはず)
旅順攻略戦では、難攻不落の感じが出ておらず
203高地は、高いんだか低いんだかわからない
奉天大会戦は、お金が足りなかったのか、なし(入城シーンのみ)


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