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大砂塵 (1954)  JOHNNY GUITAR [西部劇]

上映時間109分 製作国アメリカ
監督:ニコラス・レイ 原作:ロイ・チャンスラー
脚本:フィリップ・ヨーダン 音楽:ヴィクター・ヤング
出演
スターリング・ヘイドン:ジョニー・ギターことジョニー・ローガン、元ガンマン
ジョーン・クロフォード:ヴィエンナ、酒場の女主人
スコット・ブラディ:ダンシング・キッド、流れ者4人組のリーダー
マーセデス・マッケンブリッジ:エマ、地元住民の女リーダーで兄を駅馬車強盗に殺される
ウォード・ボンド:地元のボス
アーネスト・ボーグナイン:キッドの仲間
ジョン・キャラダイン:ヴィエンナの店の使用人
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ジョーン・クロフォードは、このとき49歳
なんだか 美空ひばり が外人になったみたいな
ヘイドンは38歳、ブラディーは30歳、マッケンブリッジは38歳・・・
まあ、クロフォードのわがまま映画だったんですかねえ
監督のニコラス・レイは駆け出しだったようだし
クロフォードは、いろんな色の衣装を着て出て来るし
唐突にピアノを弾くし、好きなようにやってます
ここらへんが、伝説のカルト西部劇なのか
***
一方、ブラディーとヘイドンでは、ブラディーの方が ハンサムで押し出しがいい
ヘイドンは、何だか リチャード・ギアみたいな でくの坊風です
結局、ヘイドンには、見せ場がちょっとしか無いし、
ブラディーに至っては、まともにガンファイトしていない
何しに出てきたか分からない
***
やっぱりすごいのは、マッケンブリッジで、怪演ですね
えらくエキセントリックな役です
一般市民を煽動して、キッドたち4人組を脅かし、追いつめる
彼らに対して好意的なヴィエンナも巻き添えを食わせて店を焼き払う
市民たちは彼女に盲目的に従ってしまう
「赤狩り」そのものですね
ただ、クライマックスの女の決闘は、大したことないし
単純なハッピーエンドなのが肩すかし





タグ:西部劇
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馬上の男 (1951) MAN IN THE SADDLE [西部劇]

監督:アンドレ・ド・トス 原作:アーネスト・ヘイコックス
撮影:チャールズ・ロートン・Jr 音楽:ジョージ・ダニング
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出演 ランドルフ・スコット / オーウェン・ベネット(小牧場主で風来坊)
ジョーン・レスリー / ローリー(オーウェンの元恋人だが、アイシャムと結婚する)
エレン・ドリュー / ナン(ローリーの友人、女牧場主でもある)
アレクサンダー・ノックス  / アイシャム(金持ちで、付近一帯の牧場を買収しようとしている)
リチャード・ローバー / ダッチャー(アイシャムに雇われたガンマン)
ジョン・ラッセル / ヒュー(ナンに横恋慕しているカウボーイ、アイシャムの手下)
アルフォンソ・ベドヤ / チャーリー(オーウェンの仲間)
キャメロン・ミッチェル / ジョージ(オーウェンの仲間)
***
とても、ヘンな西部劇
まず、カップルが不釣り合い
ランドルフ・スコットは53歳、ジョーン・レスリーは26歳。
準ヒロイン格のエレン・ドリューでも35歳。
スコットは、西部劇のベテラン俳優なんだけど、
この映画では、酒焼けして表情が鈍い感じで
恋人がいるってのはムリだなあ

で、画像が変。暗いシーンが多い。
出だしからうす暗い夜のシーンで、テレビが壊れたかと思った
だいたい夜のシーンが多く、さらには灯りを消すシーンが多い。何で?

そもそも、ストーリーがよれてる、っていうか、行き当たりばったり
オーウェンはローリーに未練があるのか無いのか、
心が揺れているのではなく、脚本がブレてる
ナンの方に気持ちが移っていくわけだけど、きっかけや
いつからなのかが 分からない
ラスボスの筈のアイシャムを、中ボスの筈のダッチャーが、あっさりと射殺してしまうのも
理由が分からない。
原作があるのが信じられない
ヘイコックスは、駅馬車の原作者で、ほかにも西部劇を手掛けてるんだけどね

中盤の格闘シーンも変
オーウェンとヒューのガケ地での格闘なんだけど
殴り合いというより、背負い投げの打ち合いで、
柔道の試合みたいで珍しい
さらには、準ヒロインのナンが、争いをやめさせようとして
二人を追ううちに、ガケを滑落して転げ落ちるのも
女優を必要以上に酷使していて 珍しい

肝心のラストの決闘シーンも変
まず、暴風
おなじみタンブルウィード(丸まった枯草)が転げまわるのはいいんだけど
風が強すぎで、映画として煩わしい
先述のように、さっさとアイシャムが射殺されてしまい、
決闘の相手がダッチャーになるのは、その方が相手が強そうでいいんだけど
その割に、簡単にオーウェンが優勢になって
これもあっさりと決着してしまうのも変

監督のアンドレ・ド・トスは、ごく普通のプログラム・ピクチュアの作家かと
思っていたんだが
単なる失敗作なだけなのか




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マグニフィセント セブン (2016) THE MAGNIFICENT SEVEN [西部劇]

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監督:アントワーン・フークア、製作:ロジャー・バーンバウム トッド・ブラック
脚本:ニック・ピゾラット リチャード・ウェンク
撮影:マウロ・フィオーレ
音楽:ジェームズ・ホーナー  サイモン・フラングレン
***
デンゼル・ワシントン / サム・チザム ⇒ ユル・ブリンナーの役(クリス)、以下オリジナルと対比
クリス・プラット / ジョシュ・ファラデー ⇒ スティーヴ・マックィーンの役に近いか(ヴィン)
イーサン・ホーク / グッドナイト・ロビショー ⇒ ロバート・ヴォーンの役とブラッド・デクスターの役の味あり
ヴィンセント・ドノフリオ / ジャック・ホーン ⇒ 該当なし
イ・ビョンホン / ビリー・ロックス ⇒ ジェームズ・コバーンの味あり
マヌエル・ガルシア=ルルフォ / ヴァスケス ⇒ 該当なし
マーティン・センスマイヤー / レッドハーベスト ⇒ 該当なし
ヘイリー・ベネット  / エマ・カレン ⇒ メキシコ人農民の代わり 
ピーター・サースガード / バーソロミュー・ボーグ ⇒ イーライ・ウォーラックの代わり
***
これを見たあと、オリジナルを見直しました(本当のオリジナルは「七人の侍」だけどね)
これは、7人を構成するまでのシークウェンスが短すぎるというか、あっさりしすぎで
殆ど見せ場もワクワク感も無い。アホだね。

オリジナルをなぞっているものの、メンバーは リーダーが黒人だったりで、
いわば普通の白人はクリス・プラットぐらい というのは 面白い。
今回のメンバーでは、やっぱり マーティン・センスマイヤーの役が秀逸
この役で次回作を作ってくれないかな
あと、最も印象の薄い人物が 生き残ったのも面白い
というか、その役の設定が失敗だったかな

戦闘シーンのつくりは、合格点とは言えないな
まず、300人くらいの勢力で乗り込んできたはずなんだけど、
オリジナルの山賊40人の方が 迫力があるな
それと、かなり遠くから来てるはずなんだが、替え馬はいらないのか?
ガトリング銃の射程が長すぎる感じ。
あれは、接近してくる敵兵をなぎ倒す武器なんじゃないか。
それに、ガトリング銃が出てくると、マカロニウェスタンみたいで興ざめ

全体として、爽快感が無く、かと言って、南北戦争後の厭戦感が出てるわけでもなく
チザムが仕事を引き受けるのも、復讐心からだったりと
ハリウッド製ウェスタン復活!ってもんではない すっきりしない映画だよね
意図した陰鬱感ではないようで、もっと優秀な監督に作って欲しかった





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捜索者(1956) THE SEARCHERS [西部劇]

上映時間:119分 製作国:アメリカ
監督: ジョン・フォード
原作: アラン・ルメイ
音楽: マックス・スタイナー ・・・ 「白い丘」と音楽つながり
出演: ジョン・ウェイン イーサン・エドワーズ
ジェフリー・ハンター   マーティン・ポウリー(捜索の相棒)、
ナタリー・ウッド  デビー・エドワーズ(インディアンにさらわれた姪)
ラナ・ウッド(ナタリーの妹)  デビー・エドワーズ(少女時代)
ヴェラ・マイルズ ローリー・ジョーゲンセン
ヘンリー・ブランドン スカー酋長
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そんなに傑作ではないんではないかなあ
そもそも、ラストシーンまでに何年経過したのか?
さらわれてから救い出されるまでに
ラーナ・ウッドがナタリー・ウッドになるので、7年ぐらい経過したわけですが
捜索の永~い日々を感じられないよね
映画の中で年月を表現してるのは主にセリフ!です
ジェフリー・ハンターとヴェラ・マイルズもはじめの方では少年少女の役者にやらせるべきだった

映像はさすがです
冒頭とラストの絵(ジョン・ウェインが画面の奥からこちらに向かって近づいて来る)を首尾一貫させたわけですが、そこは美しい

演出上の不備は多々あります
ジョン・ウェインの役作りは首尾一貫していない
遺産をジェフリー・ハンターに残そうとするあたり、いったいいつから情が移ったのか分からない
ラストでナタリー・ウッドを抱き上げるあたり、そもそも殺す気だったのか救う気だったのか

コテコテの西部劇なんだから、スカー酋長との派手な決闘があるべきだったな
コメディー・リリーフは不要だった。特に、騎兵隊の少年中尉

大多数の皆様がおっしゃるような偏見と怨念に満ちた孤独な男の復習譚という ようね映画ではないです
ほんとうにそんな映画にしたければ、途中でジェフリー・ハンターも殺させて、
しかもウェインが見殺しにするような演出が必要
いっそ、ナタリー・ウッドと撃ち合いになり、
さすがに姪を射殺できずにウッドに撃たれ、ウッドに看取られれる
という展開にすべきだったか
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決断の3時10分(1957) 3: 10 TO YUMA [西部劇]

上映時間 92分  製作国アメリカ
監督:デルマー・デイヴィス、原作:エルモア・レナード
音楽:ジョージ・ダニング
出演:グレン・フォード=ベン・ウェイド、ヴァン・ヘフリン=ダン・エヴァンス
フェリシア・ファー=エミー、レオラ・ダナ=アリス・エヴァンス
ヘンリー・ジョーンズ=アレックス・ポッター、リチャード・ジャッケル=チャーリー・プリンス
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***
オールシネマなんかで、B級西部劇とか言ってる人がいますが、A級ですよ。
監督がデルマー・デイヴィスだし、グレン・フォードが出てるし、唄はフランキー・レインだし
***
クレジットから言っても、フォードが主演なんだな。余裕たっぷりだし。
だけど、酒場女にも農場の主婦にもモテるような いい男ではないけどな
ヘフリンは、実直で貧乏臭い感じがガラに合ってました。
後年の「大空港」を彷彿させますな
ジェッケルはジェッケルで、運動神経のいいチンピラ役が、これまたガラに合ってる。
ラストシーンは、やや説得力に欠ける。
***
2007版のリメイクが ラッセル・クロウ主演で 出たそうですが
見たくはないね






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